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八ヶ岳の根石岳に行ってきました。

2019年の春の連休は天気が良い見込みということで、5月4日-5日の日程で八ヶ岳に行ってきました。

(1) 2019年5月4日、晴れのち曇り及び小雨。

午前6:00金沢発の「かがやき500号」に乗り、長野で「しなの4号」乗り換え、次に松本で「あずさ8号」に乗り換えてJR茅野駅に9:10に到着。今回の山行きに同行する東京からの長男と小学4年生の孫は茅野駅に9:07到着しており、改札口で合流し、この日宿泊する夏沢鉱泉からの迎えの車に乗車して、JR茅野駅を9:30に出発し、標高1,900mにある桜平駐車場に向かった。駐車場ゲートを10:00頃に出発し、宿泊先である夏沢鉱泉(2,060m)まで徒歩で約30分かかった。夏沢鉱泉で宿泊手続きをし、硫黄岳方面の積雪状況を聞いた。軽アイゼンは必要とのことであったが、アイゼン類は用意してなかったので、行ける所まで登って、様子を見て上まで行くかどうかの判断をすることにした。夏沢鉱泉を10:45分に出発し、オレーン小屋に到着したのは12:00頃であった。標準タイムは50分であるが、氷混じりの雪道だったため、30分ほど余計に時間が掛かってしまった。オレーン小屋(2,330m)で小休止し、昼食を食べた。そして、硫黄岳(2,760m)を目指して、12:45にオーレン小屋を出発した。硫黄岳への分岐点である夏沢峠(2,433m)の到着時間は14:00頃になった。天候は晴れから少しみぞれ混じりの小雨模様に変わってきたことと慣れない雪の登山道のため筋肉痛の症状が出始めたため、この日の登山は夏沢峠で引き返す事にした。夏沢峠からオーレン小屋を経て夏沢鉱泉に16:00頃に戻ることができた。

Fig.1 Google Earthによる八ヶ岳の3次元鳥瞰図と2019.05/04のGPSトレッキング記録との重ね合わせ

Fig.1 は、Google Earthによる八ヶ岳の3次元表示図に5月4日のGPS記録を重ねて表示したものである。GPSによるこの日の登山記録を黄色線で示している。また、赤岳、横岳、硫黄岳、根石岳、天狗岳など八ヶ岳の主な峰と夏沢鉱泉、オーレン小屋、夏沢峠の位置を赤い点で表示している。

(2) 2019年5月5日、快晴。

Fig.2 Google Earthによる八ヶ岳の3次元鳥瞰図と2019/05/05のGPSトレッキング記録の重ね合わせ

前日、夏沢峠から見た硫黄岳がかなりの急傾斜であることとアイゼンの用意がないことを考慮して、最初に計画した硫黄岳登山を中止し、代わりにアイゼン無しでも登れそうな傾斜の緩い根石岳(ねいしだけ)登山に変更した。Fig.2 は夏沢鉱泉から根石岳へのGPS登山記録を赤線にてGoogle Earthによる天狗岳、根石岳、硫黄岳を含む領域の3次元表示図に重ね合わせたものである。

5月5日の登山は雪道登山にも慣れた為か、昨日に比べて30分短縮できて、夏沢鉱泉(出発9:00)からオーレン小屋までほぼ1時間で登ることができた。オーレン小屋(出発10:30)から根石岳(2,603m)まで所要時間は1時間20分で、午前11:50頃には頂上に到着した。オーレン小屋から根石岳の手前の箕冠山(みかぶりやま: 2,590m)までは展望のない樹林の雪道をひたすら登る単調な登山であったが、箕冠山の三角点を過ぎると樹林が終わり、突然視界が開けて根石岳が目前に現れ、感激の瞬間を得た。雪道を尻滑りで降り、15分程登ると根石岳山頂に着く。頂上からは360゜展望があり、絶景を堪能できた。根石岳の裏には天狗岳(2,646m)、東天狗岳(2,640m)が手に届く様に間近に見える。振り返ると、硫黄岳が大きく高く見え、その奥に赤岳(2,899m)、阿弥陀岳(2,805m)の山頂が顔を出していた。そして、その右手の彼方に南アルプスの北岳(3,193m)、仙丈岳(3,033m)、甲斐駒ヶ岳(2,967m)が白く雪に覆われていた。帰りは下りのため、滑って転ばないように注意しながら夏沢鉱泉まで午後1時30分に戻り、余裕を持って桜平駐車場を午後2時に出発するJR茅野駅行きの送迎車に乗車でき、金沢には「はくたか571号」で午後7時38分に帰着できた。

根石岳で撮影した山頂からの南八ヶ岳方向の写真と北八ヶ岳方向の写真を山座同定して掲載する。

Fig.3 根石岳山頂からの南八ヶ岳方向の展望

Fig.3 は根石岳からの南八ヶ岳方面の眺望。左から硫黄岳の一部、赤岳(2,899m)、中岳(2,700m)、及び阿弥陀岳(2,805m)。遠くに南アルプスの北岳(3,193m)、甲斐駒ヶ岳(2,967m)、仙丈ケ岳(3,033m)が見えている。

 

Fig.4 根石岳山頂からの北八ヶ岳方向の眺望

Fig.4 は根石岳山頂から北八ヶ岳方向を撮影した二枚の写真をパノラマ合成したものである。根石岳頂上に到達すると目の前に双耳峰(twin peaks)である天狗岳がまるで手に届く様な近さに大きく現れる。左峰は西天狗岳(2,646m)、右峰は東天狗岳(2,640m)と呼ばれている。単に天狗岳と言う場合は標高の高い西天狗岳を指す。八ヶ岳は夏沢峠を境に北八ヶ岳と南八ヶ岳に分かれるが、天狗岳は北八ヶ岳の最高峰である。この日は快晴であり、西天狗岳の左はるか遠方に西穂高岳(2,909m)、奥穂高岳(3,190m)、北穂高岳(3,106m)などの穂高連峰、中岳(3,084m)、槍ヶ岳(3,180m)、常念岳(2,857m)、大天井岳(2,922m)などの北アルプスの山々が見えていた。西天狗と東天狗の間に北八ヶ岳の蓼科山(2,531m)と北横岳(2,480m)の山頂部が頭を出していた。また、東天狗岳の右手には浅間山(2,568m)と黒班山(くろふやま: 2,406m)の大きな山塊も見えていた。

 

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